【日本の経済は終わっている】は本当?
最近、ニュースやSNSで
「日本の経済は終わっている」「庶民はみんな貧しくなっている」といった話をよく耳にします。
確かに、物価が上がったり、生活が苦しくなったと感じる人もいるでしょう。
しかし、本当に日本全体がそんなに悪い状況なのでしょうか?
国のデータを見てみると、実はそうでもないことがわかります。
ホームレスの数は大幅に減少し、国民全体の給与総額は増加しています。
若年失業率も低く、物価上昇率も世界的に見れば抑えられています。
今回は、日本経済の実際の状況をデータをもとに考えてみたいと思います。
1.ネガティブな報道ばかり目立つ理由
マスコミは視聴率や話題性を求めて、インパクトの強いニュースを報道する傾向があります。
「日本の経済は順調です」と報じてもあまり注目されませんが、
「庶民がどんどん貧しくなっている!」と強調すれば、多くの人が関心を持ちます。
そのため、実際よりも悪いイメージが作られてしまうのです。
また、SNSでもネガティブな話題のほうが拡散しやすいため、
「日本経済はもうダメだ」といった意見ばかりが目立ってしまいます。
2.ホームレスの数は大幅に減少している
日本では、ホームレスの数が大幅に減少しています。
2003年には約2万5000人のホームレスがいたと言われていますが、
現在ではその数が約2700人にまで減っています。これは、政府の支援策やNPOの活動が功を奏していることを意味します。
本当に日本が経済的に崩壊しているなら、ホームレスの数は増えるはずです。しかし、実際には減っているのです。
3.国民全体の給与総額は増加している
「給料が上がらない」と言われることが多いですが、実は国民全体の給与総額は増えています。
もちろん、すべての人の給料が同じように上がっているわけではありませんが、全体的には増加傾向にあります。
特に、ボーナスの増額や最低賃金の引き上げなどが影響しています。
生活が苦しいと感じる人がいるのは事実ですが、それが日本全体の経済が悪いことを意味するわけではありません。
4.若年失業率は世界的に見ても低い
日本の若年失業率(15~24歳の失業率)は、世界162位/186位という低さです。
これは、世界的に見ても若者が仕事を得やすい環境にあることを示しています。
ヨーロッパやアメリカでは若者の失業率が10%を超える国も多いですが、日本は3~4%程度とかなり低い水準です。
「若者の未来がない」と言われることもありますが、世界的に見れば日本の若者は比較的安定した職に就ける環境にあります。
5.物価上昇率は世界的に見れば低い
確かに最近は物価が上がっています。
しかし、世界の物価上昇率と比べると、日本はまだ低い方です。
日本の物価上昇率は世界152位/193位であり、インフレが激しい国と比べると影響は抑えられています。
例えば、欧米では物価が1年で10%以上上昇することもありますが、日本はそこまでの急激な上昇には至っていません。
これも、日本経済がまだ安定している証拠と言えるでしょう。
まとめ
日本経済は確かに課題も多いですが、決して「終わっている」わけではありません。
マスコミやSNSの情報だけを見ていると、悲観的な気持ちになるかもしれませんが、
データを見ると、日本の経済はまだまだ健全な部分も多いことがわかります。
ホームレスの減少、給与総額の増加、若年失業率の低さ、物価上昇の抑制など、ポジティブな側面もあります。
必要以上に悲観するのではなく、冷静に現実を見つめることが大切ではないでしょうか。
ここまで見ていただきましてありがとうございました。